リーフの車検費用はいくら?5年目までの追跡調査
電気自動車って、コストは安いって言われいるけど、実際どうなんだろうと思いますよね。
実際に2019年式のリーフe+にガンガン乗っているユーザーが車検の明細をUPしながら報告いたします。
私の乗るリーフについて
私はこのリーフe+を中古車で購入しました。
- 年式:2019年式
- 走行距離:24,000km
- グレード:e+ G プロパイロット付き、寒冷地仕様車
- 価格:250万円
- 備考:ディーラーのサービスカー(代車、試乗車)だったもの
現在では、e+の新車は500万円を超えてきます。
ナビゲーションシステムや、エンブレムなど多少のマイナーチェンジが入っていますが、
バッテリー容量や、航続距離は同じです。
そう考えると中古車ではあるものの、お買い得だったと思っています。
初回車検(登録3年)
実施:2022年1月21日
- 第1回車検費用総額:85,010円
- 走行距離は45,709km
新車登録から3年でやってくる初回車検です。15,000km/年となかなかのペースです。
中古で2年落ちで購入したので、自分で乗った距離は約2万km。
1回目車検の車検明細をチェック
特段大きな修理や、整備費用はかかっていません。整備費自体は5万円ほど。エアコンフィルターを自分で交換すれば、4万円台です。
EVは初回車検時の重量税がかかりませんので、法廷費用は3万円ほど。
法廷費用を合わせても、7-8万円程度で済むでしょう。
詳しくは、この記事で解説しています。
作業内容および使用部品名称 | 区分 | 技術料 | 部品代 | 諸費用 |
---|---|---|---|---|
法定24ヶ月点検(車検)EV車 | 一式 | |||
基本点検 | 点検 | 16,081 | ||
1年当たり5000km以上走行した場合に行う距離点検項目 | 点検 | 2,724 | ||
2年当たり5000km以上走行した場合に行う距離点検項目 | 点検 | 985 | ||
電気配線の接合部の緩み、損傷 | 点検 | |||
不凍液(冷却水、空調ヒーター液)の漏れ | 点検 | |||
ブレーキ 清掃・給油 | 調整 | 1,540 | ||
ブレーキパーツクリーナー | 部品 | 1,650 | ||
ブレーキメンテナンスセット | 部品 | 1,320 | ||
ブレーキフルード | 交換 | 1,650 | 2,046 | |
サスペンション各部 | 点検 | |||
下回り、足回りのスチーム | 洗浄 | 5,500 | ||
ディグリーサー | 部品 | 1,430 | ||
絶縁抵抗モニタリング警告灯の点灯 | ||||
充電装置の充電ポート | ||||
充電装置のゴムキャップ内部の確認 | ||||
EVバッテリー使い方診断 | ||||
EVコンピュータ診断 | ||||
保安確認検査料 | 12,100 | |||
日常点検 | ||||
タイヤ空気圧 | 点検 | |||
ドア廻り | 給油 | |||
ドライブレコーダー配線付け直し | 交換 | 1,100 | ||
エアコンクリーンフィルター交換 | 交換 | 880 | 6,435 | |
ナビゲーション地図更新 | 更新 | 0 | 0 | |
自賠責保険 | 20.010 | |||
重量税 | ||||
印紙代 | 1,400 | |||
代行手数料 | 9,900 | |||
各項目合計 | – | 41,498 | 12,202 | 31,310 |
2回目車検(登録5年)
- 第2回車検費用総額:10,3000円
- 走行距離は90,194km
9万kmを超えている2回目の車検ですが、やはり、安いです。
リーフはカーナビや、ルームライトなど補器類に12Vバッテリーを使用します。今回、12Vバッテリーがやや弱ってきているという指摘を受けました。
しかし、自宅で12Vバッテリーを時折充電しながら運用すれば可能と判断し、交換は見送りました。
1回目の車検と大きく違うところは、EV車では1回目が免除される重量税が入ってくることです。
特に修理や部品交換をすることがなければ2回目の車検は2万円ほどUPするのが通常です。
したがって、初回車検が8万円、2回目車検が10万円。
修理箇所があれば追加費用と思っておけばいいです。
2回目車検の車検明細をチェック
作業内容および使用部品名称 | 区分 | 技術料 | 部品代 | 諸費用 |
---|---|---|---|---|
法定24ヶ月点検(車検)EV車 | 一式 | |||
基本点検 | 点検 | 15,950 | ||
1年当たり5000km以上走行した場合に行う距離点検項目 | 点検 | 2,200 | ||
2年当たり5000km以上走行した場合に行う距離点検項目 | 点検 | 880 | ||
電気配線の接合部の緩み、損傷 | 点検 | |||
不凍液(冷却水、空調ヒーター液)の漏れ | 点検 | |||
ブレーキ 清掃・給油 | 調整 | 1,540 | ||
ブレーキパーツクリーナー | 部品 | 1,650 | ||
ブレーキメンテナンスセット | 部品 | 1,320 | ||
ブレーキフルード | 交換 | 1,650 | 1,023 | |
サスペンション各部 | 点検 | |||
下回り、足回りのスチーム | 洗浄 | 5,500 | ||
ディグリーサー | 部品 | 1,430 | ||
絶縁抵抗モニタリング警告灯の点灯 | ||||
充電装置の充電ポート | ||||
充電装置のゴムキャップ内部の確認 | ||||
EVバッテリー使い方診断 | ||||
EVコンピュータ診断 | 2,200 | |||
保安確認検査料 | 12,100 | |||
日常点検 | ||||
タイヤ空気圧 | 点検 | |||
ドア廻り | 給油 | |||
廃棄物処理費用実費 | 500 | |||
前後ワイパーゴム | 交換 | 1,050 | 1,350 | |
1,050 | ||||
750 | ||||
発煙等 | 交換 | 725 | ||
自賠責保険 | 18,160 | |||
重量税 | 20,000 | |||
印紙代 | 1,600 | |||
代行手数料 | 9,900 | |||
各項目合計 | – | 43,725 | 9,615 | 49,660 |
ガソリン車とEV車で異なる車検項目
共通する項目、異なる項目を確認してみます。
ガソリン車と共通する車検項目
EVでもガソリン車でも車検に入ってくる項目です。
- 重量税
- 自賠責保険料
- 車検代行費用
- スチーム洗浄
- 車検整備
- アクセル・ブレーキの踏みしろ、ライトの光軸調整
- ブレーキ分解整備
- タイヤチェックなど
- エアコンフィルター、ワイパーゴム点検・交換
- 12Vバッテリー点検・交換
重量税や自賠責費用はガソリン車でもかかるので、EVとガソリン車であまり差はないと思います。
若干、EVは車体重量が重いので、重量税区分が重いものあります。
※日産リーフは同じくらいの大きさのトヨタ オーリスに比べて200kgくらい重いです。
スチーム洗浄については、ディーラーでは車検前は必須なので、お願いしても外すことは難しいと思います。
ブレーキの分解整備はガソリン車でも行いますね。これも必須でしょう。
EV車特有の車検項目
- 充電ポートの点検
- EVバッテリー使い方診断
- EVコンピュータ診断
項目としては、EV専用の項目ですが、基本点検+αの内容で、ほとんど費用はかかりません。コンピュータ診断に2000円だけ計上されています。
EVの基幹部品であるモーターとバッテリーは整備のためにバラすところもないので、診断器をかけておしまいです。
ガソリン車特有の車検項目
- エンジンオイル交換
- オイルフィルター交換
- タイミングベルト交換
- ウォーターポンプ交換
- オルタネーター交換
みなさんも聞き覚えのある項目だと思います。10万キロでタイミングベルト交換はよく聞きますね。
エンジンオイルはメンテナンスパックに加入していて、定期的に交換している方もいるでしょう。距離を走る方はコストがかかりやすい項目です。
EVの「車検費用」が安いのは本当か?
これは本当です。
もちろん、EVでも高級車は、整備費用自体がそもそも高く設定されていることもありますので、すべてのEVで安いというわけではありません。
日産のEVに関しては、間違いなく同価格帯のガソリン車よりは安いでしょう。
- 部品点数がガソリン車に比べて少なく、そもそも故障しにくい(バッテリーの「劣化」はある)
- エンジンがないので、エンジンオイルのメンテナンスが不要
- トランスミッションがないので、故障がなく、オイルメンテナンスが不要。
このような理由からEVの車検費用はガソリン車に比べて安いことが多いです。
しかし、ガソリン車に比べて割高な車両価格や、ガソリン車より2-3割早く消耗するタイヤなどEVならではの負担もあります。
したがって、「車にかかる費用総額」については、必ずしもEVがガソリン車よりも安いわけではないことに注意しましょう。