BYDの電気自動車

BYD DOLPHIN|価格・補助金や装備・後続距離・試乗記録など解説

BYD DOLPHINが新発売。税込363万円から
nobux969

<2024年3月27日>
全体的にリライト、CEV補助金の項目を加筆・修正、試乗の記事をこの記事に統一

BYDといえば、中国の新興EVメーカー。格安のEVで世界のEV試乗でテスラとガチンコ勝負をしています。

販売台数でもテスラを抜いており、今後注目の振興メーカーです。

BYDの日本へのEV導入はATTO3に続いて2台目です。

ATTO3は以前に試乗記事を執筆しております。

ATTO3の試乗の記事はこちら
【EV試乗】BYD ATTO3 | 日本初導入の中国EVの実力をレビュー!
【EV試乗】BYD ATTO3 | 日本初導入の中国EVの実力をレビュー!

BYD DOLPHINはどんな車?簡単にまとめ

  • 既に日本導入済みのATTO3よりも低価格、コンパクトなEV。
  • コンパクトであるが、室内空間は競合する日産リーフよりも広い
  • 最低価格はATTO3が440万円からに比べて、DOLPHINが363万円から。発売時点では、補助金が65万円入り、実質300万円切りで販売開始
  • グレードは2つ。DOLPHINDOLPHIN Long Range
    • [DOLPHIN] バッテリー容量:44.9kWh 航続距離:400km
      車両重量:1520kg 急速充電:65kWまで モーター出力:156kW
    • [DOLPHIN Long Range] バッテリー容量:58.56kWh 航続距離:476km
      車両重量:1680kg 急速充電:85kWまで モーター出力:70kW
  • 現代的な安全装備はほぼ完備
  • 幼児置き去り検知システム(CPD)など日本向けの機能も装備
  • 充電ケーブル、フロアマットが付属し、オプションで必要なものが少ない。あとは自宅の充電用コネクタがあればとりあえず運用できる。

BYD DOLPHINのスペック

サイズ・車両重量

  • 全長:4,290mm
  • 全幅:1,770mm
  • 全高:1,550mm
  • ホイールベース:2,700mm

DOLPHIN:1520kg

DOLPHIN LongRange:1680kg

バッテリー・航続距離

航続距離の差はありますが、すごく大きな差、というほどではないです。スタンダードでも不満はかなり少ないでしょう。

ちなみに、このカタログの後続可能距離は、試乗でも確認していますが、実情にかなり近い印象です。

CHAdeMO対応、急速充電器の受け入れ能力は差がありますが、日本の急速充電器で65kWを超えるものは少数のため、大きな欠点とはなり得ないでしょう。

  • DOLPHIN
    • バッテリー容量:44.9kWh
    • 航続可能距離:400km
    • CHAdeMo対応:65kW
  • DOLPHIN LongRange
    • バッテリー容量:58.56kWh
    • 航続可能距離:476km
    • CHAdeMO対応:85kW

BYD DOLPHINの価格

非常に戦略的な価格です。スタンダードモデルについては、発売時点ではCEV補助金を差し引くと300万円切りで購入することができます。

以下の価格は補助金分を差し引く前の価格です

BYD DOLPHIN:363万円から

BYD DOLPHIN Long Range: 407万円から

BYD DOLPHINの補助金の情報

スタンダードモデル、ロングレンジともに65万円です。

令和6年4月からは35万円に減額されます。

電気自動車やハイブリッド車の補助金は「クリーンエネルギー自動車導入促進補助金(CEV補助金)」と言います。

発売時(令和5年度)のCEV補助金は65万円でスタート

CEV補助金がリーフ(e+は85万円)に比べて少ないのは、発売のタイミングを優先したため。

ほぼ同じバッテリー容量で、電費もむしろ良好なのにリーフよりCEV補助金(クリーンエネルギー自動車導入促進補助金)が少ないのはなぜ?と思うと思います。

2023年度から対象車両の規定で、日本国内の型式指定認証を取得していることが、補助金の上限値である85万円の適用条件となりました。

この「型式指定認証」を取得するのに半年〜1年程度かかります。

CEV予算には限りがある

何より重要なのが、補助金の性質上、確保した年度内の予算が枯渇すると、補助金がもらえない」という状況になります。

BYDの東福寺社長も、「補助金がもらえるうちに発売することを優先した」と話をしています。

令和5年度中の早い時期に型式指定認証を受ければ、CEV補助金65万円→85万円となる可能性がありましたが、令和5年度のCEV補助金の申請受付は2024年2月13日で終了しました。

次世代自動車振興センター|<重要>令和4年度補正・令和5年度 CEV補助金の申請受付終了のお知らせ

結果的に型式指定認証を待たずに購入した人が正解でした。

令和6年度からは35万円に減額

令和6年度からCEV補助金の規定が変わり、

  • 車両から給電する機能があるか
  • メーカーとして、充電器の設置などを積極的に行っているか

など輸入車、特にBYDに不利な条件が追加となり、補助額が65万円から35万円に減額になっています。

残念ながら、2024年4月以降は補助金を差し引いて300万円切りでの購入はできなくなります。

DOLPHINを日産リーフ、サクラと比較

ここから、国産の電動車、リーフ、サクラと比較していきます。

サイズ感

サイズ感としては、4,000mm前後のコンパクトカーである、アクア、ヤリス、フィット、ノートよりは少し大きい。

リーフ、カローラ、アクセラスポーツ、インプレッサなどの4,500mmクラスの車よりは小さい。

ちょうど4,300mmと言うと、日産キックス、シエンタ、フリードなど。

車両名サクラリーフドルフィン
グレード無印e+無印LR
全長
(mm)
339544804290
全幅
(mm)
147517901770
全高
(mm)
1655156015651550
車両重量
(kg)
1070
1080
1520168015201680
日産製EVとBYDドルフィンのサイズ比較

サクラは軽自動車なので、明らかに小さいので、サクラとリーフの間といいつつも、リーフ寄りですね。車両重量が全く同じなのは何かを狙っているのでしょうか。

バッテリー容量・航続距離

WTLCの航続距離でドルフィンは400km、ドルフィン ロングレンジは476km。

2グレードに分けるならもっと差をつけてもいいような気がします。

バッテリー容量は、無印ドルフィンは無印リーフの40kWhよりちょっと多い44.9kWh。

ロングレンジはリーフe+よりちょっと少ない58.56kWh。ただし、航続距離はリーフe+よりちょっと長い

無印ドルフィンを選んでもおそらく、200km後半~300kmは問題なく走ると思います。日常的に遠出する人でなければ大きな不満は感じないでしょう。

車両名サクラリーフドルフィン
グレード無印e+無印LR
バッテリー
(kWh)
20406044.958.56
航続距離
(km)
180322450400476
電費
(km/kWh)
98.057.58.98.13
日産製EVとBYDドルフィンのバッテリー容量・航続距離比較

電費は単純に航続距離÷バッテリー容量としました。保護容量などもありますが、はっきりしないので省いています。

サクラは軽で軽いので電費が良好なのはよく知られています。

リーフvsドルフィンだとドルフィンの方が良好な電費です。

リーフは現行車種ですが、先代のリーフと共用の部分も多く、設計自体は結構古いです。

設計の古さがドルフィンとの差になっているのかもしれません。

充電性能

車両名サクラリーフドルフィン
グレード無印e+無印LR
QC対応30kW50kW100kW65kW85kW
充電ケーブル別売付属
6kW充電不可OP可能可能
日産製EVとBYDドルフィンのサイズ比較

急速充電器(QC)の受け入れ能力が高いです。2023年現在、日本の街中にはあまり85kWを超える出力の充電器が少なく、〜50kW程度ばかりなので、あまり出番はないかもしれません。

ただ、「車両側の受け入れ能力不足で思ったよりも充電量が少ない」などというEV特有の事情も考えなくていいのは、これからEVを使い始める多くのEV初心者には良心的。

「充電ケーブル付属」は当たり前のように思うかもしれませんが、昨今の日産は当たり前ではないのです。
日産はオプション(OP)扱いになり、付属しなくなりました。

6kW充電が必要かどうか気になる人は
EVの6kW充電器は必要?3kWでは足りない?知っておきたいポイント
EVの6kW充電器は必要?3kWでは足りない?知っておきたいポイント

6kW普通充電に標準で対応しているのは、これをオプションとしている日産に対してはアドバンテージです。使う状況は少ないですが、そんなにコスト差はないだろうし最初からつけておいて欲しいです。

そもそも、日産の「車両側充電器」をオプションで6kWにアップグレード、しかも「謎のメーカーオプションで抱き合わせ」するというのがわかりづらい(リーフ40kWhのみ)。これは本当になんとかしてもらいたいところです。

価格・ランニングコスト関係

車両価格と時系列でかかる税金関係の一覧

背景を青塗りにしてあるところは、EV特有の減税メリット・補助金メリットのある部分です。
3年目までは補助金モリモリです。

東京都に至っては、「5年度目まで自動車税0円」という超大盤振る舞いです。下の表でサクラ以外の車種では、さらに10万6500円もの減税メリットがあります。

税・その他サクラリーフドルフィン
無印e+無印LR
購入時価格
(万円)
254408525363407
補助金557885※65※65
実質
(万円)
199330440298342
自動車税購入月、自治体で差
重量税0
環境割0
自賠責2401024190
リサイクル72509840
一年目自動車税27006500
二年目自動車税1080025000
三年目自動車税1080025000
重量税0
自賠責2401024190
四年目自動車税1080025000
五年目自動車税1080025000
重量税500020000
自賠責2401024190
六年目自動
車税
1080025000
七年目自動車税1080025000
重量税500020000
自賠責2401024190
日産製EVとBYDドルフィンの税金・補助金・コスト比
  • 価格:税込の最低車両価格。万円まで表示。端数は切り捨て。
  • 補助金:CEV補助金(クリーンエネルギー自動車導入促進補助金)。他に独自で補助金を出す自治体もある(東京都など)

サクラのコスパの良さが光るが、リーフはドルフィンに完敗

上の表を眺めるとサクラのコスパの良さが目を引きます。補助金を引いて、各種オプション、手続き費用など込み、乗り出し250万円くらいが多いようです。維持費も軽自動車のため自動車税、重量税とも格安。

安全性能

機能ごとに日産車、ドルフィンについているかを調べてみます。

運転支援システム

これは、ドルフィンが後発ということもあり、かなり力を入れているようです。

日産では「プロパイロット」、BYDでは「ナビゲーションパイロット」という名称です。

(1)アダプティブクルーズコントロール(ACC)

アクセルブレーキを車がコントロールして、前の車との車間を自動調整する機能

(2)レーンキープアシスト(LKA)

道路の白線を認識して、車線中央を維持する機能

【日産車】
サクラ、リーフ、リーフe+ともにグレード別設定。ベースグレード(X)ではオプション扱い。これは是非つけたい装備。上級グレード(G)に標準装備

【ドルフィン】
ベースグレード、ロングレンジいずれも標準装備

LDW(車線逸脱警報)・車線逸脱防止支援システム

車線を逸脱しそうなら警報音を出したり、ハンドルがブルブルするして知らせるのが車線逸脱警報。

そこからさらにブレーキを操作したり、ハンドルを操作するなどのクルマからの介入があるのが、車線逸脱防止支援システム。

【日産車】
サクラは車線逸脱防止支援システムが標準装備

リーフは車線逸脱警報が標準装備。車線逸脱防止支援システムはグレード別設定

【ドルフィン】
ベースグレード、ロングレンジともに標準装備

踏み間違い防止アシスト

これは必須装備ですね。
今回紹介した全車種で標準装備です。

自動駐車機能

日産でプロパイロっっとパーキングという名称です。
あまり使っている人を聞いたことがありません。私も未体験です。
よほど駐車が苦手な人以外不要な気がします。

【日産車】
グレード別設定。上級グレード(G)に標準装備

【ドルフィン】
設定なし

インテリジェント エマージェンシーブレーキ

これは「ぶつからないクルマ」ですね。10年前からある機能。
前方でぶつかりそうなら警報を出し、それでもブレーキ動作がなければ自動緊急ブレーキ発動。

サクラ、リーフ、ドルフィンいずれも標準装備です。

サクラについては、2台前の車をミリ波レーダーでモニタリングし、必要に応じてブレーキを促してくれる機能になっていて、ちょっと優秀です。

視界関係

各種カメラ関係、ライト関係など

バックビューモニター・アラウンドビューモニター

バックカメラもしくは上からの目線で見えるカメラ。国産車では標準装備にならず、お金がかかりやすい部分。

【日産車】
サクラはオーディオレス、つまりナビも何もない状態が基本。グレードもしくはオプションでNissanConnectナビならアラウンドビューモニターがつく。バックカメラのみで良ければ何か別のナビをつける

リーフはNissanConnectナビが標準装備でこれに、バックカメラなのか、アラウンドビューモニターなのかオプション、グレードで振り分け

【ドルフィン】
全てナビ付属でアラウンドビューモニター付き。12.8インチの巨大なタブレットみたいなものが付いており、必要に応じて回転する。

ライト・ワイパー関係

(1)インテリジェント オートライト
(2)オートワイパー

その名の通り、自動でライト点灯、ワイパー動作する機能

(3)ハイビームアシスト

対向車のヘッドランプ等を検知してハイビームとロービームを自動で切り替える機能。

【日産車】、【ドルフィン】ともに(1)~(3)は全て標準装備。

その他

タイヤ空気圧モニタリングシステム

ヨーロッパ車などによく付いているシステムですね。国産車では少ない。

【日産車】
設定自体なし

【ドルフィン】
標準装備

幼児置き去り検知システム

極め付けがこれ。

車内のミリ波レーダーが、生体が車内に残っているかを検出した場合、ライトの点滅とホーンで車外に知らせます。

BYDホームページより

日本車メーカーがやらずに、海外メーカーに先を越されるというのは複雑です。
これは国産メーカーも見習ってもいいのではないでしょうか。

【日産車】
設定自体なし

【ドルフィン】
標準装備

【BYD】DOLPHINの試乗記録(スタンダード編)

エクステリア、インテリアについて動画でまとめましたので、動画が良い方は以下の動画をご覧ください。

【BYD DOLPHIN】試乗〜エクステリア&インテリア編

DOLPHINのエクステリア

4300mmということで、ATTO3よりかなりコンパクトに感じます。

カラーリング

今回お借りした車はサンドホワイトです。

ATTO3は、ボルダーグレイ以外の色は+6.6万円でしたが、今回のDOLPHINはスタンダード、ロングレンジどの色もオプション価格なしです。

グレードによって、カラー展開が異なります。

  • DOLPHIN:ボディカラーが単色塗り
    • サンドホワイト
    • コーラルピンク
    • アーバングレー)
  • DOLPHIN Long Range:ボディはツートーンカラー
    • コーラルピンク/アーバングレー
    • サーフブルー/アーバングレー
    • アトランティスグレー/ブラック
    • スキーホワイト/アーバングレー

LEDコンビネーションヘッドライト

クルマの顔であるフロントグリルからライト付近。主張しすぎないデザインなので、日本人にも受け入れられやすいでしょう。

リアのスタイルは左右のブレーキランプが結ばれるようなデザインでヨーロッパ車のようなデザインです。

タイヤ

BRIDGESTONEの新車装着タイヤ、『ECOPIA EP150』です。

BYD DOLPHINの新車装着タイヤ BRIDGESTONE ECOPIA EP150
BYD DOLPHINの新車装着タイヤ BRIDGESTONE ECOPIA EP150

サイズは 205/55/R16 91V ATTO3よりサイズは小さく、お財布に優しい仕様です。スタッドレスも用意しなければいけない雪国はタイヤコストが2倍なので助かります。

ちなみに、リーフの新車装着とタイヤの銘柄、サイズともに全く同じです。

割と静かで長持するいいタイヤです。

インテリア

ATTO3に比べて大人しめのデザインで、日本人の多くはこちらの方が好みでしょう。

デザインコンセプト

まるで海中にいるかのように、視覚と聴覚が調和するアクティブサウンドデザイン。インテリアにもドルフィンの疾走感を感じさえる造形が冴える。

BYD DOLPHIN カタログより

12.8インチ電動回転式タッチスクリーン

ATTO3と同じく、大型の液晶画面がついています。回転するのも同じ。縦方向は高速道路などを想定しているようです。

BYD DOLPHIN 12.8インチ電動回転式タッチスクリーン
BYD DOLPHIN 12.8インチ電動回転式タッチスクリーン

カメラはATTO3では同時に3画面表示されていましたが、今回はデフォルトで2画面でした。

下部に並んでいるアイコンで表示対象を切り替えられます。アラウンドビューとバックカメラの表示は日本車でもよく見るパターンで使いやすいです。

ナビもバックカメラも標準でついており、オプションの追加の必要がありません。

シフトレバー

これが斬新です。

センターコンソールにはシフトレバーらしきものがありません。

BYDドルフィンのシフトレバー
BYDドルフィンのシフトレバー。パーキングは横から押す

インパネのエアコンスイッチ、ハザードランプと一緒に配列されています。パーキングポジションは横ボタン。

ちょっと慣れが必要です。操作は前後(手前・奥)に動かします。パーキングは横から矢印の向きに押します。

サイドブレーキは電動式。スイッチは指で引く小型のものです。

BYD DOLPHIN パーキングブレーキ
BYD DOLPHIN パーキングブレーキ

後部座席

足元が広いです。

後部座席真ん中の足元がフラット

これが大きなポイントです。リーフ乗りとしては羨ましい。

中央に座っても足元が広くて乗り降りも楽です。

アームレストにドリンクホルダー付き。

収納

たくさんあります。

前席はセンターコンソールが上下2段(動画参照)。

このくり抜かれたセンターコンソールが便利。女性もののカバンであればここに置くことができます。

  • シフトレバー下にカバー付きの小物入れ。
  • ドリンクホルダー、ドアポケット。
  • フロントシート後ろにたくさんのポケット。

雑誌や地図、スマホやタブレットなど色々収納できそうです。

充電・通信など

前席はもちろん、後部座席にもUSBポートがあり、充電ができます。

車内用にケーブルを用意しておけば全席で幸せになれますね。

トランク

全体的にフラットで使いやすそうです。トノカバーも標準で付属です。

よくできていると感心したのが、サイドのレール。底板を取り外してここに引っ掛けることができ、トランクを2段で使用することができます。

BYD DOLPHINのトランク。2段で使用可能
BYD DOLPHINのトランク。2段で使用可能

詳しくはエクステリア&インテリアの動画をご覧ください(1:30付近)

【動画】BYD DOLPHINの試乗(スタンダード編)

実際に運転した感想は以下の動画でご覧ください。

BYD|DOLPHIN|試乗〜ドライビング編

DOLPHINのバッテリー容量・航続距離

バッテリー残量が99%で389kmの表示でした。

カタログ値からすると妥当な距離数です。エアコンをONにして20~30分ほど市内を走行しましたが、リーフと比べても、バッテリーの減りがやたら速いという印象は受けませんでした。

ほぼ、EVのバッテリー、航続距離としては、ガソリン車から乗り換えても不満を感じないレベルまで来たと思います。

BYD DOLPHINのドライビング・サポート

先の項目で解説した通り、想定される安全装備はフル装備で、サポートしてくれます

警告音について

ちょっと気になったのが、車からの警告が多いこと。半ドアでも大きな警報音がなります。ソナーも雑草に反応して大きな音がなり、びっくりします。

あとは、速度超過警告です。標識を認識して速度超過の警告を出していると思うのですが、40km制限の道路で47kmくらいで警告が出ます。

また、50kmの速度制限の道路でも40km制限と認識するのか、47kmで警報を出してきます。

このあたりは、設定の変更で警告の頻度は調整できるのかもしれません。また、ナビゲーションが通信機能が使えるようになると道路ごとの速度をきちんと判断するのかもしれません。

2023.9.30追記:速度超過警告音についてBYD新潟さんにキャンセルが可能なのかをお伺いしました。

速度超過警告に関して検証してみました。

車の始動後に設定でOFFに出来るのですが、パワーOFFにすると初期設定に戻る為、乗るたびに毎回設定を開いてOFFにしなければいけない流れとなります。

制限速度を正確に認識する点も含めて今後の改善点であろうと考えております。

車両のソフトウェアのアップデートに期待でしょうか。

警告音が多いと、「何か鳴っているけど、これは何の音?」という感じになります。

慣れると気にならないのかもしれませんが、試乗段階では気になりました。

ウインカーの音

ウインカーの音は聞き慣れない音です。耳障りというわけではないですが、これも左右で違う音なので、慣れが必要です。

DOLPHINの動力性能

モード切り替え

スポーツ・ノーマル・エコモードを切り替えられます。

モード切り替えをしても回生ブレーキは強くなりません。

アクセルの応答が穏やかになります。

加速性能

必要にして十分な加速性能だと思います。

一般道のみでのテストでしたが、パワー不足は感じなかったです。

同サイズのガソリン車の1~1.2Lコンパクトカーに比べるとまず不満は感じないでしょう

DOLPHINの乗り心地

静寂性

EVならではの静寂性です。EVによっては、タイヤのロードノイズが気になりますが、全く気になりませんでした。

シートの快適性

ブロントシートは上下、前後電動リクライニング対応で、自分の好みのポジションに合わせられます。

シートのクッションも十分にあり、すぐに腰が痛くなりそうなど、特段不満は感じません。

シートの表面はビーガン・レザー(人工皮革)ですが、安っぽい感じはなく、いい質感です。

BYD DOLPHINの試乗記録(ロングレンジ編)

スタンダードモデルとの違いは?

  • スタンダードは外装が1トーン、ロングレンジは2トーン
  • 運転席サングラスホルダー
  • センターコンソールにスマホワイヤレス充電機能(qi)
  • パノラミックガラスルーフ
  • 足回り(サスペンション)がロングレンジ専用設計

がLong Range専用装備となります。

使わない時に覆うシェードがATTO3に比べてかなり薄いので、車内空調効率からするとマイナスに働きそうです

サスペンションの違い

リアの足回りスタンダードとロングレンジで異なります。

  • DOLPHIN
    • フロントサスペンション:マクファーソンストラット
    • リアサスペンション:トーションビーム
  • DOLPHIN Long Range
    • フロントサスペンション:マクファーソンストラット
    • リアサスペンション:マルチリンク

BYDの営業さん曰く、後部座席でわかりやすいとのことでしたが、運転席でも、スタンダードに比べて、ふわふわした感じがあります。

個人差もあるので、迷う方は試乗してみましょう。

サスの違いで一般的なお話
  • マルチリンク
    • 左右の足回りが独立
    • 部品点数が多いので、コスト増となりやすい。
    • 比較的高級車やスポーツカーに採用される傾向
    • マルチリンクといっても、構造や出来は様々
  • トーションビーム
    • 左右の足回りが軸で繋がっている
    • 比較的構造が単純でローコスト。
    • FF車のリアなどに採用される
    • 下手なマルチリンク、ダブルウィッシュボーンより通常乗りには適していることもあり

【動画】BYD DOLPHIN Long Rangeの試乗

ロングレンジの試乗運転動画です。スタンダードモデルの時に気になった以下の点についても試してみましたのでご覧ください。

  • 速度超過警報のOFF
  • ウインカー音の変更(通常音)
  • 回生ブレーキの設定変更
【BYD】DOLPHIN Long Range 試乗~リーフ、DOLPHINスタンダードとの比較~

DOLPHINのスタンダードとロングレンジどっちを買うか

DOLPHINのスタンダード、ロングレンジ両方試乗してみましたが、「自分が購入するならスタンダードかな」という印象です。

理由としては、

  • 航続距離がリーフ(322km)とリーフe+(450km)ほど大きな差がないこと
  • ロングレンジのふわふわより、スタンダードのダイレクトな乗り心地が好み
  • ツートーンよりも単色塗りの方が好み

バッテリー容量・航続距離については、スタンダードモデルでも十分に実用レベルなので、不満を感じることは少ないと思います。

好みや予算で決めてしまって差し支えないと思います。

まとめ

DOLPHINのポイント
  • 実用的なバッテリー容量と航続距離、そして先進装備、日本車ではオプションになりがちな装備がフル装備。
  • フル装備にも関わらず、363万円、補助金65万円で実質298万円というバーゲンプライス。
  • 走行性能は全く不満なし。EVならではの静音性と、加速性能はガソリン車から乗り換えれば間違いなく感激もの
  • 車両側からのアラート介入がややおせっかいなところがある。設定で消せるとベター。

見れば見るほどスペックや装備ではリーフに肉薄しています。
というか、ドルフィンの設計が新しいので、先を越されているところが多いです。

  • 日本車は欲しい機能がオプション設定ばかりで追加、追加でお金がかかる。
  • オプションの設定も理不尽な抱き合わせが結構ある。

という点は日本車の相変わらずな点でわかりにくいです。ドルフィンはグレードと色を選ぶだけのシンプルさ。

さらに、フロアマット、充電ケーブルも付属。あとは自宅に充電器を設置するだけ。

一応、ドルフィンにも懸念事項はあり、

ドルフィン懸念
  • 「中国の車」というところを「日本人」がどこまで受け入れて購入に踏み切るか
  • 5年、10年と長期での安定性
  • 車のデザインの好み(誰もが憧れるヨーロッパ車のような優雅さは感じない)
  • 日本にはBYDのディーラー網が十分にないため、PRの場とアフターサポートの拠点が心許ない。

というのが機になるところ。

とはいっても、リーフユーザーの私ですら、「今後、リーフは相当厳しい」と思いました。

装備や技術などを比較するほど、「よくリーフを分析している」という印象です。

「充電ケーブル付属」は日産ユーザーの不満があちこちで書き込まれているのを知っていてやっているのでしょう。
「幼児置き去り検知システム」などをつけたのも、日本人に受け入れられる手段と思ってつけたのでしょう。

そのようにしっかり分析しているのが、やっぱり「したたか」だなと感じます。
BYDとしては、完全に「リーフキラー」として送り込んでいると思います。
初代でシェアを奪えなくても、2代目、3代目とモデルチェンジしてシェアを奪うつもりでしょう。

どうなる?日産?

今回お世話になったお店

BYD AUTO新潟

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スノーボード、キャンプを愛する新潟人。移住10年目。 EVのある雪国のアクティブなライフスタイルをお伝えします。
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