【EVと電気代】(2023年3月)電気代高騰!オール電化&EVの現状を暴露!
今までになく電気代が高騰した冬、電気代は?
まずは結果から。
使用量と電気代についての昨年と今年の対比グラフ
今年の使用量の詳細
lasit家のスペックです。
- 新潟県の築6年の一軒家(オール電化)
- ZEH(ゼロエネルギーハウス)基準クリア
- 契約プラン:東北電力 よりそう+ナイト12
- 太陽光パネル6.6kW設置+蓄電池5.6kWh
- 共働きで日中不在(学校が休みの時には子供在宅)
- ガソリン車1台+EV1台(LEAF e+ 62kWh) LEAFの年間走行距離24000km
- LEAFは自宅では夜間充電メイン。週に1回〜2回イオンで急速充電を30分
Twitterではオール電化 電気代10万みたいな話題が出ていましたが、我が家的には健闘したと思っています。今年は節電にかなり努力しました。
ピークは2023年1月請求(2022年12/21〜2023年1/22)の3万3千円。
高いですけど、エネルギー価格も上がっていますからね。やむを得ません。
どちらのご家庭もピークは23年1月だと思います。
ここからはリーフについて燃料費(電気代)を考えてみます。
リーフは月当たり2000km走行。その分の電気代は?
年間で平均すると、我が家のリーフは月当たりの走行距離は2000kmです。
これをリーフの電費(ガソリン車の燃費に相当する概念。1kWhで走れる距離)を厳しめに見積もって5km/kWhと考えます。
すると、1ヶ月間のリーフが使った電気量は 2000km÷5km/kWh=400kWh
次に電気量(kWh)の単価を考えます。
最も単価の高い23年1月請求分で計算します。
夜間電力が11.92円、燃料調整単価が13.41円、再エネ発電賦課金が3.45円だから
1kWhあたりの単価は
11.92+13.41+3.45=28.87円/kWh
よって、1ヶ月のリーフの使用電気量を掛けると
28.87 円/kWh×400kWh=11512円
が1ヶ月で使うリーフの燃料費(電気代)ということになります。
ぶっちゃけガソリン車と比べてどうなの?
11512円で2000km分の燃料費(電気量)ということまでわかりました。
次は、もしガソリン車を使っていたら、金銭的負担はどうだったのか?を考えてみます。
ここから、ガソリン車と比較するために、リーフが1kmを走行するのに必要な金額(1km単価)を考えます。
11512÷2000=5.76円/km となります。
一方で、燃費の良いガソリン車代表として4代目プリウス(2015年発売)を出してみます。
燃費比較サイトのe燃費さんより、最も燃費の良い Sツーリングセレクション 1800cc のユーザー平均の実燃費は22.87km/Lとあります。
23年1月のレギュラーガソリン平均価格は154.8円でした。
したがって、プリウスの1km単価は
154.8÷22.87=6.77円/kmとなります。
リーフの方が1km単価は安いが、プリウスくらい低燃費車だと差は僅か。車体価格を考えると・・・
上記のように、1km単価を比べると、1円程度リーフの方が安いことがわかります。
したがって、リーフとプリウスのどちらを使っても、さほど燃料費は変わらないと言えます。
ただし、皆様もご存知の通り、燃費(電費)は運転方法によって、大幅に変わります。
また、今後電気代の値上げが予定されていることを考えると、プリウスとリーフのkm単価が逆転する可能性もあります。
また、何よりも新車価格がプリウス(200万円台半ば〜)とリーフ(400万円台前半〜)だと2倍近く差があるので、車両価格まで考えると、ペイするのは難しいでしょう。
私個人的としては、中古で250万くらい価格で購入できたこと、近隣のガソリンスタンドが混雑するので行くのが嫌だったこと、太陽光の買取終了後の蓄電池の役割への期待もあるので、リーフには満足しています。
しかし、万人に勧めるかというと勧められません。
電気自動車特有の不便さも多々あるので、試行錯誤や、新しいガジェットを楽しめる人向きかと思います。
そうはいっても、一応、電気料金の行方に懸念はあります
オール電化は夜間の電気料金が安い!その時間にエコキュートでお湯を沸かしたり、乾燥機をかければトクです!
とか
電気自動車は安い夜間電力で充電するので、ガソリン車よりもはるかに安上がりですよ!
というような文言はハウスメーカーだったり、EVを扱うディーラーで聞いたことがあるかもしれません。
しかし、ここ最近のエネルギー価格高騰で、状況は一変しました。
また、今後は、オール電化が普及したことで、電力会社における昼間電力と夜間電力の使用量のバランスが改善し、夜間電力が高くなるのは確実でしょう。
オール電化、EVユーザーの家庭にしてみれば、かつてほどのメリットを享受できなくなりますが、状況を注視し、生活スタイルを柔軟に変えていくことも必要だと考えています。