EVと電気代
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(2023年7月)東北電力の電気代シミュレーション。プランごとに解説。

nobux969
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東北電力の7月の燃料調整費が発表されたので、シミュレーションしてみました。

自分なりに分析もしたので、各プランの解説もつけています。

現行のメジャープランに加えて、2023年3月末で受付が終了したオール電化プランについても一部掲載しています。

燃料調整費はマイナス10.01円

エネルギー価格が下がってきたことと、政府の負担軽減策により、燃料調整費が-10.01円と大きくマイナスになっています。

6月の-8.88円よりも安くなっています。

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現状としては、「2割程度、電力の単価(kWh)料金は上がったが、燃料費が安くなったことと、政府の補助が入っているので思ったより上がっていない」

という状況です。

問題は国の補助が9月末の使用分(10月請求分)までの時限措置と言うことです。

延長がなければ、上記一覧の「単価」が7円程度引き上がることになります。

今後の議論に注目です。

改めてプランごとのポイントを解説

新規加入停止のプラン

今年度(4月以降)に引っ越しをした方以外が該当。

総じて、今までに契約しているプランがある方は、維持した方が、安くなることが多そうです。

よりそう+ナイト8

「安い夜間電力を使える時間が1日あたり8時間」のプラン。

電気が安い時間帯は23時から7時まで

今でも夜間19.07円は安いでしょう

我が家も以前はこのプランでした。

オール電化向けプランとしては単価は最も安くなるのですが、23時から家事を始めるなど寝る時間が遅くなりがちなのがデメリット。

最も安かった時には、夜間の1kWh単価は10円を切っていました。

よりそう+ナイト10

「安い夜間電力を使える時間が1日あたり10時間」のプラン。

割とバランスがいいプランです。

「よりそう+ナイト8」に比べて少しだけ夜間料金は上がって、19.38円

このプランをベースに新プラン「よりそう+スマートタイム」が作られています。

よりそう+ナイト12

「安い夜間電力を使える時間が1日あたり12時間」のプラン。

夜間は19.87円

最も夜間時間が長いですが、昼間の電気料金はかなり高くなるので注意(42.24円)

夜遅くに家事をするのがしんどい我が家は途中でこれに変更しました。

2023年4月以降契約のプラン

よりそう+スマートタイム

今までの「よりそう+ナイト(8、10、12)」「よりそう+シーズン&タイム」

の利用対象者の新たな受け皿となるプラン。

オール電化家庭は、ほぼこれ一択でしょう。

夜間21.3円

「よりそう+ナイト」との変更点は以下の通り

  1. 夜間時間が22時〜8時に固定
  2. 休日(土日祝)は全日安い料金となる
  3. 昼間電力の段階制料金を廃止
  4. 夜間電力は19.38→21.3円に変更。10%ほどUP

①をどう考えるかはその家庭のライフスタイルによると思います。

ただし、オール電化向けのプランは、基本「日中は家に人がいない家庭」が向いています。

日中にエアコンをガンガンつけると、メリットがなくなるので注意。

②は嬉しい変更です。

土日は自宅にいると言う方は、電気代を気にせずに貯まった家事ができます。

③段階制の昼間料金も簡略化されてわかりやすくなったはいいと思います。

④夜間電力としては、「よりそう+ナイト10」と比べて10%UP。

「土日の使用量が多くて電気代が高くなってしまっていた家庭」は変更すると安くなる可能性があります。

よりそう+ナイト&ホリデー

一見すると最安のプランです。

注意点としては、6kVA、つまり、60Aまでの契約しかできないこと。

60Aというのがどれくらいかと言うと、100Vで6000W分です。

この6KVA(=60A)制限については後ほど説明します。

社会人、単身者向けです。

また、昼間の電気料金は特に高く、すぐに値段が上がるのも注意。

従量電灯Bとよりそう+eネットバリュー

「従量電灯B」は昨今話題の「規制料金」です。

天然ガスや原油、石炭の輸入価格が上昇しても「燃料調整費」の上限があります。

一方の、「よりそう+eネットバリュー」は「自由料金プラン」です。

電力量の単価は同じで、上の表では金額が全く同じに見えますが、毎月電気を全く使わなくてもかかる「基本料金」が「よりそう+eネットバリュー」の方が、55円だけ安い、と言う違いがあります。

ぶっちゃけると、月で55円の差であれば、「よりそう+eネットバリュー」を選ぶメリットは全くないです。「従量電灯B」にしておいた方が無難です。

記憶に新しいところで、2022年の12月〜2023年1月は電気代が爆上がりしましたが、この時には調整費が「規制料金プラン」「自由料金プラン」で大きな差が出ました。

東北電力の2022年末〜2023年春までの燃料調整費の推移
  • 2022年11月
    「規制料金プラン」の燃料調整費→3.47円
    「自由料金プラン」の燃料調整費→3.47円(この後上限撤廃)
  • 2022年12月
    「規制料金プラン」の燃料調整費→3.47円
    「自由料金プラン」の燃料調整費→12.57円 
  • 2023年1月
    「規制料金プラン」の燃料調整費→3.47円
    「自由料金プラン」の燃料調整費→13.41円
  • 2023年2月
    「規制料金プラン」の燃料調整費→3.47円→負担軽減策で3.57円
    「自由料金プラン」の燃料調整費→13.81円→負担軽減策で6.81円
  • 2023年3月
    「規制料金プラン」の燃料調整費→3.47円→負担軽減策で-3.57円
    「自由料金プラン」の燃料調整費→12.99円→負担軽減策で5.99
  • 2023年4月
    「規制料金プラン」の燃料調整費→3.47円→負担軽減策で-3.57円
    「自由料金プラン」の燃料調整費→11.80円→負担軽減策で4.80円
  • 2023年5月
    「規制料金プラン」の燃料調整費→3.47円→負担軽減策で-3.57円
    「自由料金プラン」の燃料調整費→10.74円→負担軽減策で3.74円
  • 2023年6月
    「規制料金プラン」の燃料調整費→3.47円→負担軽減策で-3.57円
    「自由料金プラン」の燃料調整費→9.64円→負担軽減策で2.64円

1kWhあたり10円程度差があった月が結構あります。

オール電化などで、1000kW使うとそれだけで10000円の差です。

「よりそう+eネットバリュー」は選ばず、「従量電灯B」でいいと言うのはこれが理由です。

6kVA(=60A)までってどういうこと?やばいの?

これは、自宅で一度に使える最大の電力。つまりブレーカーが落ちるまでの容量です。

家電がどれくらい電気を使うかを考えてみるとわかります。

家電の消費電力を確認
  • IHクッキングヒーター最大火力(火力9):3kW(3000W)
  • IHクッキングヒーター強火(火力7):2kW(2000W)
  • IHクッキングヒーター中火(火力4):700W
  • IHクッキングヒーター弱火(火力1):235W
  • ドライヤー(強):1200W
  • テレビ:100W
  • スマホ充電:15W
  • エアコン:700W
  • 電子レンジ600W
  • 電気自動車普通充電:3KW(3000W)
  • ノートパソコン:30〜50W
  • エコキュート(冬場、フル稼働時):1500W

6kVAの場合、この数字の合計が6000Wを超えるとブレーカーが落ちます

IHを2口、さらにグリルも使うと4000〜5000Wになるのは割と普通です。

PanasonicのKZシリーズ の最大消費電力は5800Wなので、6KVA(=60A)のプランは、「IHをフルパワーで使ってしまうと、ほぼそれだけで終わり」と言う契約プランと理解しておきましょう。

オール電化でも、シングルや夫婦のみの世帯などはやりくり可能かと思います。

逆に3−4人以上の世帯は頻繁にブレーカー落ちになります。

EVの充電する時間もタイマー充電でよく計算する必要があります。

「自由料金プラン」から「規制料金プラン」へ変更すると幸せになるか?

これは勘のいい人は考えていたり、すでに契約変更を済ませた人もいるでしょう。

今後、ガス、原油、石炭価格が戦争などで爆上がりすれば、「規制料金にしとけばよかったー」と思うことがあるかもしれません。

我が家は「よりそう+ナイト12」を継続中です。

オール電化家庭では、調整費が爆上がりした時はきついはきついのですが、現在は調整費も落ち着いているので、様子を見ています。

ガス、原油、石炭の調達価格は調整費に反映までタイムラグがあります。

経済指標などでコモディティ価格(原油・石炭・ガスの取引所での取引価格)があがってきたのを見てから規制料金に変更することは可能だと思っているので、放置していると言うのもあります。

明らかなのは、改訂前のプランから一度出てしまうと、再契約はできないことです。

(例)「よりそう+ナイト12」をやめて、「従量電灯B」(規制料金)にする

プランの変更は慎重にする必要があります。

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雪国EVアンバサダー
スノーボード、キャンプを愛する新潟人。移住10年目。 EVのある雪国のアクティブなライフスタイルをお伝えします。
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