【EV旅】美しい棚田が魅力の山古志。美しい里山へ電気自動車でGO!
<最終更新:2023年9月21日>
新潟県中越(新潟の真ん中あたり)に山古志と言う地域があります。
ここがなかなか自然豊かで良いところなので、旅の記録を記しておきます。
電気自動車ユーザー向けの情報は後半にまとめてあります。
山古志村ってどんなところ?
- 2005年より前は、「山古志村」。現在は新潟県長岡市の一部
- 2003年の連続テレビ小説「こころ」の舞台になった。
- 2004年の新潟県中越沖地震で甚大な被害を受け、土砂崩れなどで、村への道路が寸断され、全村避難となった。震災前は山古志地域で2000人ほどいた人口が、2022年では800人を切るほどになっている。
- 牛の角突き(国の重要無形文化財)、錦鯉、中山隧道、棚田・棚池の景観が有名
山古志名所案内
山古志復興会館おらたる
山古志の観光の中心的スポット。情報はここに集まっているので、山古志に入ったらまずはここに向かうのがおすすめ。お土産購入、飲食もできます。
比較的道が整備されており行きやすい(といっても、山の上)です。
おらたる」とは、山古志地域の方言で「わたしたちの場所」という意味。
出入り口には大きな錦鯉。目が合います。
コワーキングスペースなどもあり、お洒落な雰囲気。
お若いスタッフの方々がお出迎えしてくれます。
ここの裏口を出ると綺麗な里山が広がっています。
かわいいクッキーが売っています。アルパカのイラストです。
山古志の美しい棚田・棚池
田舎に住んでいる方でも、「棚田を山の上から見る」という経験はあまりないと思います。
四季折々の棚田の美しい景観を見ることができます。
色々なところから見ることができますが、「山古志 棚田棚池の名所(一本杉)」というところががおすすめです。
古志高原スキー場の脇道を少し走ったところです。
写真同好会の方々もよくいらっしゃるようです。ご自慢の一眼を持っていきましょう。
スキー場の脇道がかなり細い道ですが、宅急便のハイエース、マイクロバスの観光バスも通っていくので普通車は通行できるはずです。
車同士のすれ違いは難しいので、譲り合いながら注意して通行しましょう。
到着してしまえば、駐車スペースは広くとってあり、ゆっくり写真撮影ができます。
冬場でたどり着けない場合などは、「山古志復興会館おらたる」に行きましょう。
錦鯉
今や海外でも有名な錦鯉。というか、海外向けなのでしょうか、錦鯉の養殖施設は英語表記の看板がちらほら。
養殖施設は道を走るとたくさん見つけるものの、いきなり「お邪魔します」と突撃するのはちょっと難しそうです。
やっぱり、復興交流会館おらたる の外の池、中の水槽で見るといいと思います。
品評会などもあるようなので、興味のある方は足を運んでみてください。
中山隧道
「隧道(ずいどう)」とはトンネルのこと。
ただのトンネルではありません。なんと「手掘りトンネル」です。
中山隧道は、旧山古志村(現在の長岡市)の小松倉集落と魚沼市を繋ぐトンネルです。
小松倉集落は四方を山に囲まれた立地のため、1940年代後半まで、住民は中山峠を越えて広神村を経由して小出町まで買い物や病院通いをしていました。
峠越えは普通でも1時間ほどの山道を歩き、しかも冬は豪雪地帯で数メートル単位の雪が積もり、吹雪になることもあり、急病人が助からない事態が多発。
このような事態を受け、住民の話し合いで、1932年にトンネルを掘ることを決定。
住民が無報酬で、交代しながら、手掘り(ピッケル)で15年以上の年月をかけて広神村側まで開通させたトンネルが「中山隧道」です。
現在は、崩落の危険性が指摘されていて、小松倉側入り口から70m以降は立ち入り禁止です。
中山隧道は役割を終えて、現在はすぐ左に「中山トンネル」があります。車も通行可能です。
牛の角突き
今回は見られませんでした。
後日見物して報告します。
山古志のアルパカ
アメリカコロラド州から2009年に送られた3頭のアルパカが始まり。
「山古志が元気になるように」ということで贈られたようです。
現在は頭数も増えて牧場は2ヶ所(油夫集落と種苧原集落)
アルパカは暑くなる前に毛刈りをして、熱中症予防をするとのこと。ヤンキーのような頭をしています。
餌やり体験もできます。可愛い外見とは似つかず、がっついてくるので注意。
- 餌はガチャで購入(100円)
- 餌に貪欲なので、手に持った餌を与え渋ると、”ペッ”と唾を飛ばしてくるので注意!!
- 獣臭が苦手な人はマスク持参
飲食店 「山古志ごっつぉ多菜田(たなだ)」
人口800人ほどの地域なので、飲食店は限られています。山古志に入ってからの車での移動距離は長いので、予め検討をつけておきましょう。
山菜が撮れる時期は美味しい山菜の天ぷらが食べられます。
お子さんだと「おにぎりセット(おにぎり2個) 」がちょうどいいかも。
山古志のWeb3型コミュニティ
山古志で最近有名なのが、「Web3型コミュニティ」です。
800人を切った住民だけで、地域を維持していくのが難しい中で、NFTを発行し、購入した「デジタル村民」を受け入れて、地域を盛り上げていく取り組みです。
詳しくは
電気自動車ユーザー向け情報
山古志は長岡市とは言っても、市街地からは、かなり離れています。
むしろ小千谷(おぢや)からの方が近いです
山地で、冬は雪もかなり降るので、バッテリー残量には注意。
新潟・山形方面から来る人
高速道路なら長岡南越路スマートICが便利。
遠方から来てバッテリー残量が心許ない方は、「日産サティオ新潟西 長岡本社店」に90kW出力の新型充電器が設置してあるのでここで充電してから山に登ると安心です。
- 新潟駅南口
- 「新潟西インター」から、北陸道で「長岡南越路スマートインター」
- 国道291号経由で「山古志復興交流館おらたる」到着。 情報収集
- 山古志 棚田棚池の名所(一本杉)
- 「手掘り中山隧道」見学 ※冬場は見学不可
- 「山古志アルパカ牧場」 ※食前推奨
- 「山古志ごっつぉ! 多菜田」で昼食
- 「日産サティオ新潟西 長岡本社店」必要なら充電
- 「中之島見附インター」で北陸道。
- 新潟駅南口
群馬・埼玉・東京方面から来る人
魚沼市の小出インターから来て、「中山隧道」の隣、中山トンネルを通ってくると無駄が少ないです。
EVの充電は関越道の谷川岳PA(関越トンネル群馬側)か、塩沢石打SAで充電しましょう。
- 練馬ICから関越道
- 小出ICで退出 国道291号で山古志方面へ。
- 中山トンネル 「中山隧道」見学
- 山古志 棚田棚池の名所(一本杉)
- やまこし復興交流館 おらたる
- 山古志アルパカ牧場
- 山古志ごっつぉ! 多菜田
- 中山トンネル
- 小出ICから関越道
- 練馬IC
片道230kmなので、丸1日かかります。ほとんどのEVは途中で1回充電が必要でしょう。
旅行の行程としては、山古志だけだと少し勿体無い気がします。
小出ICよりも1つ練馬側に六日町ICがあります。そこで降りて「魚沼の里」に立ち寄ると旅の満足度が上がると思います。
山古志に行く前に訪問して早めの昼食を「魚沼の里」で食べるのも◎。雪室見学もおすすめ。
お酒が好きな方はぜひ。